山本 真紀子

 わたしは、どこかファンタジックな物語、絵画や映画とか、小説とか、そういった空想的な世界の中に、強い郷愁を感じます。

 もともと、妄想少女だったせいかもしれないけど。笑。

 小さな頃から、ミヒャエル・エンデが好きで「モモ」は、ボロボロになるまで読みました。

 だから、郷里というようなものを認識する前に、"向こう側の世界"みたいなものが、その対象になってしまったのかもしれないです。


 M.エンデの「鏡の中の鏡」という物語。

 わたしの作品制作に、ものすごく影響を与えていると思います。30編の短い物語で構成されていて、それぞれの作品は独立しているのではなくて、ひとかたまりの作品なんです。30番目の物語は、最初の物語に見事にリンクしてくる。

 たぶん、わたしが、時間の永劫性みたいなものをテーマにしているのは、エンデの影響なんだと思います。



今回の作品への想いや、見どころを教えてください。

「あるタイムトラベラーの終わりなき日常」というタイトルの作品です。

 ノスタルジィでは、「時間の永劫性」をテーマに、ファンタジーの世界へ、みなさまをご案内できたらいいな~(笑)と思ってます。同タイトル「あるタイムトラベラーの終わりなき日常」をもう1点。「サーカスの夜に」、2点組となる「ターミナル(空港)」。短い物語のように作品をみていただけたら、嬉しいです。

 それから、新しい試みで制作した小作品も展示する予定です^^

1人っ子だったけど、祖父母と暮らしていたので、飽きることもなく遊んでもらっていました。

  お料理好きなのは、おばあちゃんから。

  もの作りが好きなのはおじいちゃんから受け継いだ贈り物だと思っています。

  遺伝? は、まさに宝物。


 親戚みんなと(定山渓だったかなー?登別だったかなー? 阿寒かなー?)旅行に行ったときに、おばあちゃんが買ってくれた羊のぬいぐるみ。ほんものの羊毛で出来ていて、よいお値段だったみたい・・・だけど、ダダこねて買ってもらった記憶あり(笑)。

 名前はメーメーちゃん。

 いまでも、大切に持っている。



プロフィール

山本 真紀子 


1975年 東京都青梅市生まれ。3歳の時、札幌に移り住む。

1994年 札幌大谷高校美術科(旧芸術コース(美術))卒業。

    絵画を選択。写真部に入部。

1998年 東北芸術工科大学芸術学部芸術学科卒業。(山形県山形市)

2003年 山形県、石川県、東京都、千葉県と10年を道外で暮らし、28歳のときに夫とともに北海道に戻る。札幌のIT関連企業に勤務しながら、独自に創作活動を楽しんでいる。

現在は北海道小樽市に在住。銀塩写真倶楽部キキを創立。


<絵画>

1995年、1998年 、2001年 二人展 (ギャラリーユリイカ)

2009年 グループ展「色彩」(大同ギャラリー)

2017年、2018年 グループ展 ライラックサマー展 (画廊喫茶チャオ)

<写真>

2014年~2018年 ciao Photo Focus

2014年 個展「こねこ×こころ×リズム」(NikonフォトスクエアNikon札幌サービスセンター)

     個展「こねこ×こころ×リズム」(画廊喫茶チャオ)

2015年~2018年 画廊喫茶チャオ 周年記念写真展(画廊喫茶チャオ)

2016年~2017年 グループ展Nyao in チャオ(画廊喫茶チャオ)

2017年 女流写真家5人展「F」(画廊喫茶チャオ)

2018年 個展「THE SEA -車窓から- PORTFOLIO展」 (画廊喫茶チャオ)

    グループ展 WANだふる展 (画廊喫茶チャオ)

2019年 Hymne a(`) l’amour ーわたしのピアフー (札幌アリアンス・フランセーズ・ギャラリー)

    女流写真家5人展「F」(画廊喫茶チャオ) 3月1日~予定 

    個展「囀(さえずる)る小箱」(ギャラリー土土) 10月16日~予定

写真展 ノスタルジィ

写真クラブKicky メンバーの写真作家12名が写しだす、それぞれのノスタルジィ。