izumi.

あなたがノスタルジーを感じるのは、どんなことですか?

朝晩の少しひんやりした風や潮風の香り

ケーキやクッキーの焼ける香り

波の音や風鈴の音色

懐かしい音楽

古い写真や映画

夕方の校庭



現在のあなた自身の生き方や、作品制作に影響を与える過去の出来事や思い出はありますか?

今という瞬間はあっという間に過去へと流れて行きます。

年齢を重ねて同じ時間は二度と帰ってこない、何気ない日常や当たり前の毎日こそ幸せなんだなと感じます。

カメラを持ち、大切な時間を残すことで本当にたくさんのことに気づかされました。朝露に光が差す瞬間がキレイなこと、季節ごとに吹く風は透明だけれど色があること、雨は嫌いだけどその音に耳を傾けると美しいこと、道端に咲く花が力強くてやさしいこと、キラキラ光るかけがえのない時間をただ素直に閉じ込めたい。写真を撮ることこそが私のノスタルジーなんだと改めて気づきました。




ノスタルジィ展の作品についての思いや見どころを教えてください。

ここ数ヶ月ずっとノスタルジーとは…と自分に問いかけています。

そもそも私はテーマなどを決めて作品を撮ることがないのでかなり悩みました。頭で考えても埒が明かないので私らしく自分の心がきゅんとした瞬間を閉じ込めてみようと思っています。


子供の頃の宝物は何ですか?

とにかくキラキラしたものが大好きだったので縁日で買ってもらった指輪、おはじきやビー玉です。

それから、父が描いてくれた絵、バレリーナがくるくる回るオルゴール、幼稚園の卒園記念にもらった絵本も宝物でした。



幼い頃は外で遊ぶよりもお家で絵を描いたり、本を読んでいる子どもでした。

いつも頭の中は妄想でいっぱいでお姫様になったり、不治の病になったり…ちょっと不思議な子だったかもしれません。

画家になりたかった父はどうやらカメラも好きだったようで、着せ替え人形のようにかわいい服を着せられて様々な場所でポーズをとっている私の写真が沢山あります。


この写真は期待に胸を膨らませている入学式当日の写真です。

カメラの向こうにはきっと大好きな父がいるのだと思うと胸が熱くなります。



プロフィール

izumi.

APSオート一眼→コンデジ→OLYMPUS PL1と買ってはみるもののひたすらオートで撮ることしかできずタンスの肥やしになる

2014年  今度こそと一念発起しカメラ撮影会に参加したことをきっかけに新しい相棒を手に入れる。たくさんの素敵な出会いにも恵まれ、何とか今はオートからの脱却に成功。モットーは「好きなものを楽しく撮る」毎日どんな時もカメラを持ち歩き、何気ない日常の中にある瞬間を撮っている。

 またここ数年は友人のLIVEで写真を撮らせてもらっている。

 音のシャワーを浴びながらシャッターを押している時が1番の幸せ。

写真展 ノスタルジィ

写真クラブKicky メンバーの写真作家12名が写しだす、それぞれのノスタルジィ。